“一通の手紙が貴重なら、そこに書く内容は手が震えるほど重要だ“ということを忘れる時代に生きている僕ら

100歳で死んだじいちゃんは戦時を生きていたんだけど、当たり前にスマホなんかなくて、今では超簡易的になった“伝える“ってことに全身全霊をかけていたんだと思う。

冒頭の写真は、僕が福井のプロ野球チームに入った時に寮に届いたじいちゃんからの手紙。震える手で書いた文字に温かみを感じる。

“伝える“とか“届ける“ことが簡易になった今は、言葉を考えることもなく、相手を思い描くこともなく、さっと絵文字で片付けちゃったりもするんだけど、まぁ相手のことを思う想像力はかけてきちゃってるなぁと実感してます。

だからといって今の時代が悪いとは思わないし、暮らしは思いっきり便利になって、人間が求めていたものが手に入っているのには間違いないと思うけど・・どうやら天井がない欲は、いくら金銀財宝や地位や名誉を築いても満たされないらしいです。

ジョブズも最後は禅にのめり込んだし、各トッププレーヤーがマインドフルネスや瞑想にのめり込むのも“欲からの解放“としての“無“を求めるからなのかも。



話を戻すと。
スマホを使って世界中の人と繋がれるけど、死んでしまったじいちゃんとはスマホ使ったって会えないし、もちろん人はいつか死ぬから会えなくなるのも当然なんだけどそのギャップが激しい笑

先日読んだ本(「死」とは何か?シェリーケーガン)の中に例として、一切連絡が取れなくなる宇宙船に乗って離れ離れになる大切な人、二度と会えなくなる、連絡が取れなくなるのと「死」はどう違うのか?ということが書いてあった。

状況は変わらないけど、マインド的に生きているか死んでいるかの違いはあるかも。

そうやって人間は進化の過程を歩んできて、今、こんな時代に突入しているわけです。

あー。僕も家族といつでもスマホで繋がれるーなんてどっかで思っているなぁ。会いたい人になかなか会えないあの人間らしいもどかしい気持ちも思い出したいなぁ。

「今日あの子いるかな?いないかな?」なんてソワソワした気持ちも、これからは「へっ?なにそれ?そんな気持ち存在するの?」みたいになるのかなぁ。

ってことをなんとなく

これ(上巻読み終わったから今から下巻!)を読んで思ったのです。

やっぱもっと目の前の人大切にしよ。
伝えたいことは生身でしっかり伝えよ。
大好きな人には大好きって言おう。

そんな哲学的な朝。


ちばつかさ こころとからだの中身から

元プロ野球選手の柔道整復師 こころとからだのコーディネーター ちばつかさのWEBサイト

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