5人目。“天才的なバカ”それでも愛に溢れたホーマー・シンプソン
なにか起きるたびに「ドォッ!」というリアクションで頭を抱えるホーマーは、究極の“バカ”としか言いようがない。なのにそこには愛着を感じ、見捨てようにも見捨てられない可愛さを持ち合わせている。「なぜだろう?」と考えた時、バカを通り越すとそれはバカという標準を逸脱するのではないか?つまり、プロのバカになれるんだ。まるで天才バカボンのように。バカも突き抜けると天才に変わる瞬間をホーマーは僕たちに教えてくれる。
基本的に彼の脳みそはこんな中身であり、レントゲンを撮ると脳みそはこれくらいの大きさに映る。
おそらく、この世の中にいる生き物の中で最強にして最高の脳みそを持っているのがこのホーマーなのである。
彼には親愛なる妻のマージ、ホーマーの遺伝子を思いっきり受け継いだ息子のバート、賢いけど1割だけホーマーを感じさせる娘のリサ、そして1番賢い本当の天才であり凶暴なマギーという家族がいる。
ホーマーは一家の主人といえど、家族の中では1番頼りない存在であり自分のことしか考えていない。ただ、僕はそれはホーマーの優しさであると感じる。(もちろん、バカを通り越して勝手に出来上がった優しさ)
なぜ優しさなのか?それは、一家で1番父親のできが良ければ、家族の顔が立たないじゃないか!彼が1番ダメなヤツでいることで、家族全員がよく見える。
ご承知のように彼はそんな戦略を狙ってしているわけでは決してない。たまたま、ミラクルでそうなっているんだ。そこが究極のバカな所以である。
僕は3人の娘の父。尊敬するホーマーシンプソンに憧れを抱く。どんな憧れかというと、どんな時でも自分を曲げず、どんな時でも子供よりも人生を楽しみ、その生きてる瞬間を全力で生きているからだ。
何度も言うが、彼はそれを狙って演じてる訳ではない。ただただ本当にバカなだけなのである。
それがある意味ホーマーを天才にする原因。
彼に会いにアメリカに行った。彼は大きな体と大きな目をして僕たち夫婦を抱きしめてくれた。あれからちば家も5人家族になったんだ。
ありがとうホーマー。
いつまでもあなたは5人家族の大先輩であり、尊敬する父親なのはずっと変わらないだろう。
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