YouTuberだろうが野球選手だろうが、プロはそう甘かない。
具体的な数字を書いてるブログがあったんですけど、どうやらプロ野球選手になれる確率っていうのは
大学4年生と高校3年生を集めて887人に1人
全学年を対象にすると2749人に1人
の確率だそう。小・中学生や社会人野球などの野球人口を合わせるとさらに確率はさがるのは想像できます。
僕はこの確率に向かって夢を追いかけてたわけです。ギャンブルだね。人生をかけたギャンブル。
たくさんの子供たちと接していて「プロ野球選手になりたーい」って子供はたくさんみます。ひと昔前はなりたい職業のトップだったかも。今じゃYoutuberが一位なのかな。
僕の感覚なんですけど“プロ”になれる、特にプロであり続けて最後まで走りきる人っていうのは、もう標準から逸脱した“おかしさ”がないとなれないのです。そこに時代とかタイミングとか出会う人とかが大きく関わる。ある意味運もあるわけで。
現実はそう甘かない。
日ハムのテストを受けた時、一次テストに300人近く来ました。書類審査を合わせるともっとなのかな。
それが二次テストで半分以下になり、3次テストで7人くらいになり、最終テストで2人になった。
あの時、これが現実なんだって初めて知った。その時は1/300にならなければ合格できなかったけど、マクロ的に全体を見渡すともっともっとたくさんの中の1人にならなければいけなかったのが現実。24歳だったけど、震えた。だって約17年くらいを野球ばかりに費やしてきてなれなかったらどうすんだ?ってその時思ったから。
300人の中から最終まで勝ち進んだことにも震えたけど、なれなかった時のことを考えたらもっと震えたんですよね。
人生の相当を野球に費やしたけど、それでもダメなんだって。運、タイミング、チャンス、出会う人いろんな側面から考えないといけないんだって初めて思ったのがその24歳の時。
その時点で僕には選択肢がほぼ野球だけになってて、経験や他の知識があったわけでもない。学歴もない。どうすんだ?ってなるわけです。
選択肢はあったほうがいいに決まってる
夢に向かって必死に努力した経験っていうのはとても重要で、のちに必ず何かに役立ちます。けど、その時に捨ててしまった他の経験は二度と取り戻すことはできない。
練習優先で家族旅行に行かない。とか、法事よりも練習を優先させるとか、それは指導者が指図することではなくて、本人がそうしたいってなって初めて活きること。
でもその時に
「野球だけが人生じゃない。いろんな出来事が野球に活きるし、野球のいろんなことが人生に活きる」
って思いがあれば、野球以外の世界を知ることができるし選択肢も増えると思うんです。
逃げることも大切。
飛び込むことも大切。
必要なのは目の前にある事象に対して、多角的、多面的に捉えてあげることが必要なんじゃないのかなと僕は思って子供たちと向き合っているのです。
失ったのもを取り返すのって、めちゃめちゃ時間かかるからね。
夢を追いかけなりきれなかったおじさんの独り言です。
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