イタリアンシーザーサラダ
何年か前に、僕の大好きな女性と男性と3人で飲みに行った。場所は新宿西口。
どこか美味しそうな店ないかなぁなんて探してたけどなかなかなくて、とりあえずふらっと入ったのが地下にある肉バル的な店だった。
まぁだいたい最初はビールを頼み、サラダを頼むんだけどメニューになんだか不思議なサラダがありました。
イタリアンシーザーサラダ
どうやら調べてみると、メキシコ発祥のサラダだそうじゃないか。イタリア系移民の料理人シーザーさんが発案したんだって。
こんなやつだよね。
で、それのイタリアンバージョンなわけだ。
だって“イタリアンシーザーサラダ”なんだから。
「なにこれ。美味しそうじゃん。」そういって意気揚々と頼んだのです。
しばらくしてサラダが到着。
まず驚いたのは、サラダなのにハサミがついてたこと。たしかにロメインレタスがやたらとデカい。「いやいやいや、レタスはハサミで切っちゃあかんし」なんて思いながらカットするんだけど、どこ探しても“イタリアン感”がないわけです。まぁそもそもどんなものが“イタリアン感”なんてわからないんだけどね。
なんとなく嫌な予感。
サラダにしてはまぁまぁ高い金額だった。写真がなかったから多少の不安はありつつも
「まさかサラダにハズレはないやろ〜」なんて思っていたのがだんだんと真実味を増してきた。
デカい、「どこで栽培したの??遺伝子組み換え??」って思うくらい大きなロメインレタスをカットしながらとあることに気づく。
「これ、ドレッシングがイタリアンドレッシングじゃね??」って。
あのシーザーサラダ特有の白いシーザードレッシングだからシーザーサラダは美味しいのであって、イタリアドレッシングかけちゃあかんし!!って思ったんだけど、ただ単にイタリアンドレッシングがかかってるからイタリアンシーザーサラダだったんだよね。
というかそれ、イタリアンシーザーサラダじゃなくて、イタリアンドレッシングサラダやし。しかも値段高くね??
そんな気分でスタートした飲み会は、胃の中と心の中がイタリアシーザーサラダでいっぱいだった飲み会になった。
って話なんだけど、こんなことにいちいち腹立てても仕方ないんだと思うんだよね。
正義振りかざして「これおかしくね?」って戦ったところで、得るのはなにもないわけで。
「そんなこともあったねハハハ」って笑っておけばあとでイライラもしないしね。
戦わない。怒らない。
嫌なら無視する、もう行かない。
それで十分だって思うのです。
もう一生行かないよね。イタリアシーザーサラダ。
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