夏の甲子園中止。高校球児へ伝えたいこと。
今年の夏の甲子園大会は中止。正式名称は
全国高等学校野球選手権大会だけど、“夏の甲子園“といえば大体の人がわかる。それくらい日本の夏の風物詩になった大会も中止が決まった。
ここ最近では熱中症問題や坊主問題、体罰指導やら暴力問題などが取り沙汰されてて色々と変わりつつあった中でのこの中止は、前向きに考えれば“変革期“になりうるかもしれないけど、でもやっぱりそれを目指して練習してきた高校球児にとってはなかなか「はいそうですか」と受け入れられるものじゃないよね。
当事者じゃない人は気持ちなんかわからないはず。わからないから僕も前は
“プロセスを大切にしたほうがいいしそう思うしかできない“
そう感じてた。
でもさ、目的があってやってきていきなりその目的がなくなったら誰だって凹むはず。
旅行のため!と思ってコツコツと500円玉貯金してたらマルッと盗まれたら凹むじゃん。
プロセスが大事!とは思えないよね。
東大いくんだ!と思って必死に勉強してきたけど「東大は今年から新入生を受け入れません」ってなったら凹むよ。
そんな感じで精神的ダメージっていうのは必ずあるはず。
でもね、その中でもあえて言いたいことは
今は苦しいし悔しいし泣いても泣いてもその悔しさは消えないかもしれない。
でも、未来に今よりよいことがあればいつか笑って「甲子園がなかったおかげ」って言える。
僕はプロ野球選手を目指して野球に打ち込んだ。プロテストも合格ラインまでいった。けど入れなかった。入れなかったんだけど今が幸せだから「入らなくてよかった」と思える。
甲子園に出ずにしてプロ野球選手になったのなら「甲子園がなかったおかげでプロ野球になれた」って思える。
プロ野球選手になれなかったとしても、温かい家族を得たり、楽しい仕事をしたり、日々が充実すれば「甲子園がなかったから」って笑える。
でもそれは今をどう受け止めて、どう感じて、どうやってこれからを生きるのか?がとても大切で、その結果の未来で決まる。
甲子園がなくなった。辛いよ。しんどい。
だから今は思いっきり苦しめばいいと思う。
その苦しんだ自分と向き合い続けて未来を輝かせれば、今、その苦しみが君たちを守る盾になり、明日を生きる武器になる。
栄冠はいつでも君に輝く。
君が今を生きようとする限り
こんな言葉が高校球児に届くかどうかといえば届かないと思うけど、僕はそう思うんだ。
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