正を上塗りしても、いつか小さい「負」に蝕まれて壊れていく。

小学生の頃、釣り番組にハマってずっと海釣りに行きたかったんだけど、東京で
「さぁ、釣りに行くぞ!」ってなると気合いを入れないと行けませんでした。

結局、川釣りとか渓流釣り止まりで海釣りはできませんでしたが、福井に来て小学生の時の夢というか憧れというかが叶っています。

なんて楽しいんだ。

釣りもすぐ行ける、ゴルフも15分で行けるし安い。自然を眺めてぼーっとできる。
すぐにBBQできる。ドラム叩いても誰も怒鳴り込んでこない。

やりたいことをお金かけずに簡単にできるってなんて素晴らしい環境なんだって思います。

生活コストほんとかからない。

妻がお休みの時は、2人で「無」になりながら釣りに。
ゆったりとした時間、焦りのない心、そして40歳。そんないろんなものが重なって、最近

「怒り」という感情を忘れました。
昔だったらキレるなってことも受け流せるし、仕事がらむしろ

「なんでそんなに怒っているんだろう」

と冷静に相手のストーリーを読もうとします。

というか、相手のストーリーを読むためには、自分が怒ってたら確実に読めないし。


なにに対しても怒らなくなってしまった。
と同時に、笑顔が増えて我ながらに心がまた丸くなってきた気がします。

僕が怒らないから妻や子ども、義父母も僕に対して怒らなくなりました。

そうなると家族にも笑顔が増えます。

若い年代からの相談が増えてきたんだけど、
「あぁ、昔は僕も尖ってたし偉そうにしてたな」と感じるってことは歳とってなんとなく俯瞰的に自分を見てるんだなって。

成功したい!金稼ぎたい!影響力持ちたい!
なんて思えば思うほど、日々に対してイラついてたし他人に対しても冷たかったと思います。

でもいつのまにかそんなのが恥ずかしく思うようになって、疲れることを知って。

いろんなものを諦めて手放しました。

きっと、歳をとるにつれてゆったり、人生の時間をじっくり味わいながら生きたいんだと思うし、そうでないと人の相談なんか聴けないんだろうって感じています。

本来ならまだまだバリバリと働いて、
「人生稼いでなんぼじゃ!」みたいなのかもしれないし、僕だってお金はないよりあったほうがいいなって思うし、ビジネスで成功してる人、上手にお金を回してる人を見てて「すごいなー」って思うんだけど、どうしても重い腰が上がらない笑

「まぁいっか、これで」ってなっちゃう。

死ぬまで、自分の描きたい絵を描いていたい。それに価値がつくかどうかは知らないけど。

相談を受けていて思うのは、みんな負の部分を隠すために自分の「正」を上塗りしてる気がします。

「負」を理解していないのに「正」を上塗りすると、いざって時に負が体と心を蝕むからです。

芯が腐った果実は、いくら外に栄養を与えても成熟しない。

ダメな自分を認めて諦めた先に、負が自分を守ってることに気づきます。だからきっと僕は怒ることを忘れたんだと思います。

自分を許せないから、他人も許せない。

そう思います。

諦めなきゃいけないことと
諦めずに頑張れることは

自分自身のキャパシティを知らないとそもそも目標設定すらできないし。

そのためにはまず、「負」という自分の欠陥部分を知らなければいけないんだろうなって思うのです。

ちばつかさ こころとからだの中身から

元プロ野球選手の柔道整復師 こころとからだのコーディネーター ちばつかさのWEBサイト

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