買い増すより一度捨てたほうが簡単じゃないか。
年齢を重ねれば重ねるほど、幸せが訪れて、成功して、満足して…
きっと僕たちは漠然とそう思って生きているに違いない。
当たり前に老後を迎えられるし、当たり前に人生を楽しく過ごせるものなんだろうって。
でも、年齢を重ねてもうまくいかないことは多いし、コロナみたいに当たり前が一瞬で吹っ飛ぶことも知っています。
その曖昧な不安とか理由のわからない不満なんかを打ち消すために、僕たちは“幸福感“や“満足感“を買い増そうとする。
昨日買った幸福感や満足感を上回るそれをまた、泣きながら苦しみながら手を伸ばして買い増すことに躍起になるんです。
昨日より今日、今日より明日、未来はもっともっとって…
僕たちは不都合へは飛び込もうとしない。
失いたくない。捨てたくない。
でも、捨てることでそこには余白が生まれます。
プライドを捨てるのでもいい
友達を捨ててもいい
手放すことを知らないと、手に握る数多の“幸せっぽいもの“はするすると手からこぼれ落ちていき、いつかなにも持てなくなる。
手に持てる8分の幸せ
は手放すことで見えてくる。
これ以上僕たちの掴む手は大きくならないし、手に持てる幸せっぽいものは限りがある気がするんです。
だから僕は
買い増しするよりも捨てることを知った。
捨てることを知ると心地がいい。
買い増すのをやめて、手放してみると
今あるものがやけに大切に思えたりしてくるんです。
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