都合よく不都合の中へ。
東京を脱出してから、早いもので4年目に突入しています。
仕事は相変わらず行ったり来たりだけど、それなりに充実した日々が毎日目の前に転がっていて、それを拾い集めると同時に一つまた一つとしわが増えていくのを感じます。
しわが増えた分、子供たちは有限な時間を後ろに置きながら大人に近づくんだけど。
最近福井に帰ると、女性チーム(妻、3人の娘)が恋愛ドラマや映画を観る時間に巻き込まれる。
ドラマなんかつまらな……いや、楽しい。
なんなら一緒にキュンキュンしてしまうじゃないか。
「もう一回チューのところ!」
というと
「キモい」「うるさい」と言われる男性チームです。男性チームは一人。女性チーム攻略には戦略が必須です。
そんなドラマやドラマを観ている娘たちをみて
「その時間は二度と戻ってこないんだよ」
と思える。
答えがわからない、なんだかわからないものにイライラしたりモヤモヤしたりするあの時間は二度とこないんだけど、その時間どれくらいモヤモヤするのかで晩秋時間の色づきが変わるっていうのは今だからわかることです。
向き合ってボロボロになるのは嫌なんだけど、そのボロボロ具合が「キモい」と言われるこの時期に盾になってたりするものです。
っていうか、それは今からでも遅くないよね。今からでも心の底からでも楽しめることは目の前にたくさん転がっています。
あの頃のように大きく表現することはなくなったかもしれないけど、あの頃みたいに時間の中に自分をさらけ出しまくることは減ったかもしれないけど、でもいつからでも遅くなんかないね。
むしろ、楽しんだもん勝ちだと思います。
大人とか子供とか関係なく、いつか終わりのくる人生をどれだけ楽しんだかどうかが終わりを迎えた時に
絵の色の数
を決めるのかなって感じる。
子供たちには負けないくらいに、大人も輝けるはずです。
時間が
お金が
体が
仕事が…
しわが増えた分だけ増えていくため息のような愚痴は、靴底をすり減らして自分を傷つけるただの捨て台詞でしかないからさ。
明日この世が終わるとしても
ゲラゲラと笑って終わりたいって思う。
ダサくてカッコ悪くても
腹抱えて笑い転げながら人生駆け抜けたいよね。どうせいつか死ぬんだから。
今日も不都合を見つけながら、そこに届くか届かないかを楽しもうと思う。
「生まれたのに死ぬ」なんていう究極の不都合に手を伸ばしながら。
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